日本ケベック学会(日本でのケベック・フランコフォニー等に関する学術研究・芸術文化交流を振興・推進する学会)の公式ブログ

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AJEQ全国大会における特別講演・特別企画

AJEQ全国大会における特別講演と特別企画

日本ケベック学会2010年度全国大会
日時:2010年10月2日(土)
会場:拓殖大学(文京キャンパス)東京都文京区小日向3-4-14
プログラム概要
特別講演、特別企画、セッション2つと総会、懇親会
(詳細は追って会員に通知予定)

特別講演と特別企画は以下の通り。

特別講演「 Aventuriers et sédentaires : de quelques mythes revisités
Lise GAUVIN(Université de Montréal)

特別企画 Marc Carpentier監督ドキュメンタリー作品 
ROBERT LEPAGE De Québec à Tokyo(日本語字幕付)

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「国際ケベック学会」(AIEQ)のシンポジウムに出席して

国際ケベック学会(AIEQ)のシンポジウムに出席して

                 古地 順一郎(オタワ大学大学院)

 少し前のことになるが、去る5月25、26日の2日間、モントリオールのコンコルディア大学で、国際ケベック学会(Association internationale des études québécoises、AIEQ)のシンポジウム『国際ケベック学会のネットワークを通じたケベック研究―その未来とは』が開催された。同学会は、ケベック研究者の国際的なネットワークを強化するために1997年に創設され、配布された会員名簿によれば、1462名の会員を数えている。その半数近く(714名)がカナダ在住の会員であり、そのうち、ケベック在住の会員は593名に上っている。日本在住の会員は7名である。今回のシンポジウムは、今後のケベック研究の方向性を探ることを第一義的な目的としていた。また、次世代のケベック研究を担う若手研究者を育成するために、AIEQがどのようなテーマに力を入れるべきかを探ることも目的の一つであった。このような問題意識のもと、これまで主に行われてきた7つの研究テーマ(人口、移民、言語、宗教、政治、歴史、文学)に加え、近年関心の高まっている環境を含め、各分野の研究の現状が検討された。
 発表では、それぞれの分野で研究をより深める必要性が訴えられた。残念なことに、シンポジウムの趣旨を正確に把握していなかった発表者もいたようで、自らの研究発表をするパネリストも少なからずいた。とはいえ、全体的には、様々な分野で行われている研究の現状と課題が俯瞰された良い機会だったと言えよう。
 ここでは、各分野の詳細を述べることはせず、様々な分野にわたって取り上げられた共通の課題をいくつか挙げておきたい。まず、とりわけ印象に残ったのが比較研究の重要性で、分野にかかわらず多くの研究者がその必要性を指摘していた。簡潔に言えば、以下のようにまとめられる。これまでのケベック研究は、「ケベック」という現象の特殊性をさまざまな角度から理解することに努めてきた。しかし、今後の研究は、ケベックの特殊性の中に普遍性を見出す作業が重要であり、そのためには他の地域や国との比較研究が不可欠となってくる、という意見である。また、比較対象についても、言語や歴史的経緯から、比較といえばフランスという傾向が従来強かったが、ケベック研究の幅を拡げるためにも、フランス以外の国や地域との比較が必要ではないか、との声も聞かれた。比較研究を発展させるにあたっては、諸外国のケベック研究者との連携・協力の促進が必要との認識も示された。さらに、ケベック研究の成果をより広く共有するため、英語でも積極的に出版していく必要があるのではないかとの意見もあった。
 外国人研究者の位置づけについても課題が指摘された。たとえば、ケベック人研究者と外国人研究者の間で研究テーマに時差があることが挙げられた。つまり、外国人研究者の選ぶテーマが、ケベック人研究者のテーマを後追いする傾向になっていることである。また、ケベック人研究者が外国人研究者の研究をあまり引用しないことも指摘された。この点については、研究テーマの時差や、諸外国での研究成果がケベック人研究者に知られていないことなどが原因ではないかとの声があがった。また、諸外国におけるケベック研究の教育については、大学の事情などから、体系的なカリキュラムを構築することが困難なことも多く、学生の持続的な関心を引くことが容易ではないことも指摘された。
 今回のシンポジウムは、ブレインストーミング的な意味合いもあったため、AIEQとしての方針は、今後の理事会などで決定されるとのことで、最終的な結論には至らなかった。しかし、上述した様々な課題は、日本ケベック学会の会員にとっても、今後の研究活動の方向性を考える上で、示唆に富むものだと思われる。例えば、日本との比較という視点を提供することで、ケベック研究の発展に貢献することもできるだろう。また、フランス語や英語での学会発表や出版をより積極的に行っていくことも必要になってくるだろう。AIEQは、外国人会員に対して、学会発表や出版助成を行っているので、これらも積極的に利用すると良いだろう。AIEQのメンバーシップは、個人会員に限られており、日本ケベック学会の会員で、まだAIEQの会員になっていない方は、入会をお勧めしたい。
 なお、AIEQについては以下のサイトを参照:
http://www.aieq.qc.ca/frame_aieq.html
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2010年度日本ケベック学会留学・研究助成金受給者決定

2010年度日本ケベック学会留学・研究助成金受給者決定

 2010年度の日本ケベック学会(在日ケベック州政府事務所支援)の「留学・研究助成金」の受給者が、厳正かつ公正な審査の結果、鈴木智子氏と陶山宣明氏に決定した。
 鈴木智子氏は現在明治学院大学大学院文学研究科に籍をおき、ケベック児童文学に関する課程博士論文提出に向けて日々研鑽を積んでいる。本助成金でモントリオール大学を中心に専門家の助言を得つつ、現地調査を行う予定である。
 陶山宣明氏は現在帝京平成大学常勤講師の職にあり、ケベックの政治、それに伴う社会情勢に深い関心を持っている。本助成金で主としてケベック州立図書館や州立古文書館などで資料収集にあたる予定である。
 最後に本助成金によるケベックでの滞在が両氏にとって、実り多いものになることを祈念する次第である。
                         選考委員会を代表して
                             寺家村博
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