日本ケベック学会(日本でのケベック・フランコフォニー等に関する学術研究・芸術文化交流を振興・推進する学会)の公式ブログ

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会員の活動報告とお薦め情報

会員の活動報告とお薦め情報(2/3, 2/10, 2/14 改定)

真田桂子(阪南大学):
2月22日(土)に大阪市立大学で開催される研究会のお知らせです。
下記の「合同生活圏研究会」セミナーにおいて、ゲストスピーカーとして、ケベックを含むフランス語圏文学についての研究報告を行うこととなりました。ドイツ語圏文学の研究者との合同研究発表で、EU全体の視点から比較検証を行います。興味を持たれる方はぜひご参加ください。
第4回「合同生活圏研究会」セミナー
移動とアイデンティティ: 「移民文学」とトランスローカルな経験の諸相
日時:2014年2月22日(土)14時〜17時
場所:大阪市立大学文学部棟1階128室
※申込不要、入場無料
21世紀に入りますます進展するグローバル化とともに、かつて自明であった文化と場所との一義的な結びつきは急速に失われつつあります。ますます多くの人々が日々の生活のなかで「複数の場所との結婚」(ウルリヒ・ベック)を遂行し、多くの場所を移動しながら生活しています。そうした複数の場所との結びつきが生み出す対立や葛藤、アイデンティティの複雑化は、移民文学の伝統的な主題でしたが、それがいまや多くの人々の共有する経験となる状況が生まれているのです。また他方では、グローバル化の進展がもたらした、国民国家や国民文学という枠組みの相対化によって、移民文学それ自体のあり方にも大きな変化が生じています。今回のセミナーでは、ドイツ語圏およびフランス語圏の移民文学を研究されているお二人の優れた研究者をお招きし、今日の移民文学が描き出すトランスカルチュラルな経験の諸相を議論します。奮ってご参加ください。
■研究発表1
浜崎桂子(立教大学異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科准教授)
「移動し変容するアイデンティティ −ドイツの移民文学から−」
概要:移民たちは、必ずしも、祖国とホスト社会、二つの文化の間に位置しているわけではない。ドイツの移民文学に見られる、二極をこえて複数の場所、文化の間を移動する視点を通して、変容するアイデンティティの形とその可能性を論じる。
■研究発表2
真田桂子(阪南大学流通学部流通学科教授)
「〈移動文学〉の浸透とフランス語圏の変容」
概要:80年代にカナダの仏語圏ケベックにおいて興隆し欧州へも波及した「移動文学」(l’écriture migrante)に注目しつつ、主にケベックとフランスの移民作家の受容について社会的な背景の違いに留意しながら比較検証し、近年のフランス語圏の変容についても考察する。
このセミナーの詳細や問い合わせ先などの詳細については以下をご覧ください。
http://ucrc.lit.osaka-cu.ac.jp/zuno/cgi-bin/research/list.cgi?eid=1390970527
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長谷川秀樹(横浜国立大学):
2月28日(金)に開催されるワークショップ「地中海の『声の文化』―ポリフォニー―フランス南部編」のお知らせです。
ケベックではありませんが、フランス語圏でもあり、ケベックでも公演経験のある音楽グループについてのワークショップですので、ご関心あればお越しください。
第4回GSフォーラム「地中海の『声の文化』―ポリフォニー―フランス南部編」
第1部 「ポリフォニー」とは何か?(司会:沖淑子)
地中海沿岸やフランス南部に見られる「ポリフォニー」とそれを育んだ社会についてマルセイユを拠点とするポリフォニー・グループ 「ル・クワール・デ・ラ・プラーノ」の実演を交えながらトークします。長谷川秀樹(横浜国立大学)によるコルシカ島のポリフォニーの紹介もあります。会場からの質疑応答も予定しています。
第2部 「地域語」で歌うとは?(司会:佐野直子―名古屋市立大学)
「ル・クワール・デ・ラ・プラーノ」の歌は、フランス語ではなく南仏のオクシタン語です。フランス南部にはフランス語以外にオクシタン語、バスク語、カタル―二ャ語、コルシカ語などの「地域語」が広がり、この地域語はポリフォニーを含む音楽活動に用いられてもいます。ではなぜ、彼らは地域語のオクシタン語で歌うのでしょうか?再び「ル・クワール・デ・ラ・プラーノ」の実演を交えながら、幾つかの地域語の実状も加えて、トークおよび会場からの質疑応答も行います。
日時:2014(平成26)年2月28日(金)15時より (第2部は17時より)
場所:第1部―横浜国立大学常盤台キャンパス図書館メディアホール(付属中央図書館1F、カフェShoka隣り)
第2部―同キャンパス教育人間科学部講義棟6号館201教室(第1会場から徒歩1分のところにあります)
入場無料(座席予約等は行っていません)
お問い合わせは、cyrnea25@ynu.ac.jp
(長谷川秀樹:横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授)
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竹中 豊(カリタス女子短期大学):
新刊書のご紹介です。
『ケベックとカナダ-地域研究の愉しみ』(彩流社、2014年1月25日発行、330頁。¥4,500+税)。
「北米のフランス文化圏」ケベックの歴史、表象、カナダ・ケベック研究の在り方など、多面的な視点から考察。学会誌・シンポジウム・研究機関の会報誌などに発表した18篇を、加筆修正のうえ一冊にまとめたものです。
目次などの詳細は、以下の出版社のサイトをご覧ください。
http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-1970-5.html
(表紙の写真)
AJEQTakenaka50.jpg
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AJEQ研究会報告(12/21)飯笹佐代子会員の発表

AJEQ研究会報告(12月21日)飯笹佐代子会員の発表:(12/22)

日時:2013年12月21日(土)17:00~18:30
会場:立教大学 池袋キャンパス5号館2階5206教室
発表者:飯笹佐代子会員
テーマ:「論争の中の『ケベック価値憲章』」
報告要旨
現在、ケベックで法案が上程され、論争が進行中の『ケベック価値憲章」について、これまでの議論のポイント、各界の反応、なぜ今なのか、その影響と行方、そして今回の論争の意味などが、多くの写真とともに、詳しく説明された。
報告の結論部分では、この法案がケベック州内外で(特に知識層の間)不評なこと、法案提出の背景としてケベック党の政治的な思惑があると思われること、法案の支持者には保守的なカトリック系住民が多いことなどが指摘された。報告後、法案をめぐる現状と今後、フランスの状況との比較、背景にある州および連邦の政治的な情勢などについて、活発な質疑応答が行われた。

以下、配付されたレジメ『論争の中の「ケベック価値憲章」』(飯笹佐代子)より:
『ケベック価値憲章』(Charte des valeurs québécoises)の目的
・宗教に関すAR(accommodements raisonnables)による、さらなる社会的緊張を避けるため
・ケベックの価値を確認する
・国家(Etat)の宗教的中立性を確立する
5つの提案
1. 人の権利と自由のケベック憲章の修正
2. 公務員の中立性と制限の義務を設定
3. 目立つ(ostentatoires)宗教的シンボル着用の禁止(公務員の職務遂行において)
4. 公的サービスを提供し受ける際に、顔を覆わないことを義務化
5. 省庁はじめ全公的機関が宗教的中立性を保証し、宗教的ARを管理するための政策を策定
11月7日の60号法案は、当初公表されたCharte des valeurs québécoises案より硬化?
参考:ケベック価値憲章法案関係のHP:
http://www.institutions-democratiques.gouv.qc.ca/laicite-identite/charte-valeurs.htm
(文責 宮尾)

研究会の様子
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研究会のその他の写真と『小畑前会長を偲ぶ会』の写真は以下を参照:
http://ajeq.blog.so-net.ne.jp/2013-12-21
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会員の活動報告とお薦め情報

会員の活動報告とお薦め情報:(11/13、改定11/18、再改定11/30)

萩原芳子(明治大学):
モンレアル大学のGilles DUPUIS教授が明治大学大学院の招聘プログラムで来日することになりました。
全体のコーディネーターである岩野卓司先生(明治大学法学部)のもとで、下記のように4回の講義が予定されています。とくに12月14日(土)の一回は明治大学人文科学研究所総合研究の特別講演になります。公開ですので、AJEQのメンバーはもとより、一般の方々もご出席いただけます。
また、ほかの回も専門の方に参加していただければ、デュピュイ先生にとっても嬉しいことと存じますので、ご興味がある方にはぜひご参加いただきたいと考えております。
以下の情報に加えて、一番下にリンクのあるポスターもご覧ください。 
★12月11日(水) 13時~14時30分 
駿河台キャンパス リバティタワー 2階 1022教室
ケベック講座の授業(政経学部)
"L'histoire politique de la littérature québécoise".
責任者ならびに通訳 山出裕子 
★12月14日(土) 16時30~18時30
駿河台キャンパス グローバルフロント4031教室
明治大学人文科学研究所総合研究「模倣と創造」特別講演会
"L'écriture cyclique d'Aki Shimazaki: Au cœur du Yamato"
責任者 合田正人 通訳 山出裕子 一般公開
★12月16日(月) 16時20分~17時50分  
和泉キャンパス メディア棟M603教室
「思想史研究特論」の授業(教養デザイン科)
"L'histoire politique de la littérature québécoise".
責任者 岩野卓司 通訳 仲村愛
★12月19日(木) 10時40分~12時10分(2時限)
和泉キャンパス 第1校舎5階503号室
「西洋思想史B」の授業(文学部)
"De l'interculturel au transculturel"
責任者 合田正人 通訳 萩原芳子
参考(ポスター):
http://www.ajeqsite.org/depuis/Dupuis_4conferences.pdf
http://www.ajeqsite.org/depuis/Dupuis_12.11.pdf
http://www.ajeqsite.org/depuis/Dupuis_12.14.pdf
http://www.ajeqsite.org/depuis/Dupuis_12.16.pdf
http://www.ajeqsite.org/depuis/Dupuis_12.19.pdf
(以上)
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立花英裕(早稲田大学):
講演会のご案内です。
エメ・セゼール生誕100年記念上映会・講演会『エメ・セゼールと世界の植民地化』 (フランス語、同時通訳あり)
日時:2013年11月22日(金曜) ドキュメンタリー上映17:30  講演会18:40
【講師】フランソワーズ・ヴェルジェス(ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ)
Françoise VERGÈS (univ. de Londres, Goldsmiths College)
【ディスカッサント】立花英裕(早稲田大学)
場所:日仏会館ホール 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-9-25
参加費: 無料 / 定員120名 
【主催】(公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所
【後援】在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
要事前登録:日仏会館ウェブサイトのトップページの「イベント参加登録」からアカウントを作成し、事前申し込みをお願いいたします。インターネットを利用していない方はファックス(03-5424-1200)または電話(☎ 03-5424-1141)にて参加登録をお願いいたします。
(以上)
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2013年度ACEQ大会参加報告

2013年度ACEQ大会参加報告 (11/2)

報告(関未玲、仲村愛)
 2013年10月26日(土)に、韓国ソウルの成均館大学にてACEQの年次コロックが開催されました。例年にない10月末の大型台風が日本に接近しており出発時は心配しておりましたが、雨の激しく降る日本から韓国に降り立つと、紅葉美しい秋晴れが広がっておりました。
 大会は11時過ぎに始まり、ACEQ現会長のLee Ji-soon先生(成均館大学)が開会の辞を述べられた後、午前中はBenoit Doyon-Gosselin先生(ラヴァル大学)からアカディア文学についての発表があり、その概要について知る大きな機会を得ました。各セッションは発表に続き、問題提起者からのコメント及び議論を経て、会場からの質疑応答へ移るという大変濃密な構成になっていました。
 昼食時はキンパと呼ばれる韓国の伝統的な海苔巻きを用意して下さいました。素晴らしい秋晴れに恵まれたので、屋上庭園にてピクニック形式でキンパを頂き、眼下に広がる大学路(テハンノ)を一望しながら、歓談致しました。ACEQの総会(次期会長にLee In-sook先生(漢陽大学)が選出されました)が行われたあと、引き続きLee Bong-jie先生(培材大学)からジャック・ゴドブーの小説分析について発表(韓国語)がありました。次にAJEQの関会員からキム・チュイのデビュー作である『小川』(日本ではAJEQの山出会員がすでに翻訳されております)について、彼女の文体等に関する発表がありました。断片からなる、時空間を横断したキム・チュイの小説の特徴を、意図的な欠落によって削ぎ落とされた文体として「soustraction」という言葉に集約して論じられていました。会場からはアラン・バデューとの関連についての指摘もあり、質疑応答は活気に満ちたものとなりました。引き続きAJEQの仲村会員より、1980年代から今日に至るまで州政府が展開してきた統合政策であるインターカルチュラリズム政策に関する発表がありました。ケベック州の統合政策の問題点を、主に以下の三点に絞り、浮彫りにした分析でした。第一に同政策はインターカルチュラリズム理念を内包しているにも拘わらず、州政府は同用語を用いることを慎重に避けている、第二にケベック外への視点が欠如している、第三にケベック内の移民以外の集団との統合に関してはほとんど黙殺されている点が指摘されました。今回の大会は全般的に文学について論じた発表が多かったなか、仲村会員からの政策に関する発表は会場からの質問も多く、Doyon-Gosselin先生も議論に参加されケベックの現況についてお話しされました。休憩をはさんだ後は、先日行われたAJEQの大会にも参加されたShin Jung-a先生(韓国外国語大学)よりワジ・ムアワッドの小説を、意味論分析の視点から分析した発表(韓国語)がありました。最後はBae Jin-ah先生によるフランス語教育における丁寧語についての詳細な発表がありました。初心者にとっていかに条件法などを使った丁寧な表現が難しく、コミュニケーションの際に問題を引き起こしているかについて、統計を踏まえながら分析されていました。特に初心者を対象としたフランス語教育に携わる者にとっては、示唆に富む発表でした。夜は伝統的な韓国料理ビビンバをご馳走頂き、その後もお店をはしごして、交流の深まる一日となりました。
 Lee Ji-soon現会長とHan Daekyun前会長からは、何度もAJEQ前会長の小畑先生と現会長である小倉会長についてお尋ねになられ、今回AJEQの参加者が大変温かく歓迎して頂いたのも、一重にAJEQ設立に携わられた先生方、及び会員の皆様のお力があってのことと改めて感じ入ったしだいです。今後も日韓の友好に満ちた知的交流が深まるよう、努力してゆきたいと思います。コロックの前段階から当日に至るまで、Han Yongtaek先生を始めACEQの方々には様々な形でおもてなしをして頂きました。改めて感謝申し上げます。
以上
参考:写真とプログラムは、以下の資料集ブログをご覧ください:
http://ajeq.blog.so-net.ne.jp/2013-11-03
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会員の活動報告とお薦め情報

会員の活動報告とお薦め情報(8/22、更新9/7, 再更新9/21)

小松祐子(筑波大学):
筑波大学での「フランス語デー」のご案内です。
筑波大学では9月27日に初めての試みとして「フランス語デー」を開催いたします。フランス語の魅力やフランス語学習が与える将来への開かれた可能性を,参加者へわかりやすく紹介するとともに,フランス語学習,検定試験(DELF/DALF、仏検など),海外留学に関する有益な情報を提供します。
本学フランス語関係者(学生・教員)の交流の場とするとともに、学外へ公開し、広く日本におけるフランコフォニーの推進のための機会となることを目指します。
開催日時:平成25年9月27日(金)12:30~
場所:筑波大学 第1エリア 1D204教室
アクセス:http://www.tsukuba.ac.jp/access/tsukuba_access.html
つくば駅より関東鉄道バス筑波大学中央行き又は筑波大学循環バス「第一エリア前」下車
入場無料(学外の方の参加を歓迎いたします)
主催:筑波大学外国語センター
共催:筑波大学国際部 筑波大学人文・文化学群
後援:日本におけるフランコフォニー推進会議 ケベック州政府在日事務所、日本フランス語教育学会、日本ケベック学会、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
プログラム
12:30-14:45 : フランス映画上映 - 留学生の共同生活を描く青春映画 -『スパニッシュ・アパートメント』 セドリック・クラピッシュ監督、2002年、122分
15:00 -15:20 : 開会の辞(挨拶)筑波大学 副学長 ベントン キャロライン ファーン、筑波大学 人文・文化学群長 伊藤眞、筑波大学 外国語センター長 浜名恵美
15:20-16:00 : 来賓挨拶 (フランス語、逐次通訳付き)、日本におけるフランコフォニー推進会議 アメッド・アライタ・アリ議長(ジブチ国大使)、ケベック州政府在日事務所 クレール・ドゥロンジエ代表
16:00-16:30 : 「フランス語学習の魅力」古石篤子 (日本フランス語教育学会会長、慶應義塾大学教授)
16:40-17:10 : 「仏仏辞典の日本観」野村二郎 (筑波大学名誉教授)
17:10-17:20 : ビデオによる挨拶 「筑波大学協定校留学のすすめ」青木三郎 (筑波大学教授、グローバルコモンズ国際交流支援部門長)
17:20-17:50 : 筑波大学生による発表「私のフランス語学習」
18:00- : 懇親会 会場:第1エリア スープファクトリー 会費:学生1000円、他3000円
*12:30-17:30 : 会場(1D204)前に検定試験、海外留学、フランス語学習書の展示・相談スペースを設けます。
ポスターはこちらからダウンロードいただけます。
日本語版:http://www.flang.tsukuba.ac.jp/fra/JLFposter2013.pdf
フランス語版:http://www.flang.tsukuba.ac.jp/fra/JLFposter2013fr.pdf
お問い合わせ先:筑波大学 人文社会系 小松祐子komatsu.sachiko.gt@u.tsukuba.ac.jp
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小畑精和(明治大学):
1)雑誌『ふらんす』8月号(白水社)に拙著『カナダ文化万華鏡』の書評が掲載されています。
小倉和子会長が書いてくださったものです。ケベック・カナダ研究と並んで私がテーマにしている「キッチュ」にも言及され、目配りのきいた紹介になっています。ぜひご一読ください。
雑誌『ふらんす』:http://www.hakusuisha.co.jp/france/
2)来る9月27日(金)18:30-20:00に、カナダ大使館で拙著『カナダ文化万華鏡』について講演会が開催されます。
入場は無料ですが登録が必要ですので、下記のサイトをご参照ください。多くの方の来場をお待ちしております。
在日カナダ公館 スピーカー・シリーズ 「カナダ文化万華鏡」:
http://www.canadainternational.gc.ca/japan-japon/library-bibliotheque/speaker-20130927-conferences.aspx?lang=jpn
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天野僖巳(ケベック州政府在日事務所):
ケベックの注目されるグザヴィエ・ドラン監督の第3作目の映画「わたしはロランス」が、一番下のUplink(予告編の動画へのリンク)にありますように、9月7日より、日本で公開されますのでお知らせいたします。
ドラン監督はモントリオール生まれ、弱冠24歳にして、これまでに制作した3作品の全てがカンヌ国際映画祭に出品されています。彼の作品はその圧倒的なビジュアルセンスとストーリーテリングで注目を集めています。
「わたしはロランス」は2012年カンヌ国際映画祭ある視点部門で主演女優賞を受賞しています。
ストーリーの主役はモンレアル在住の小説家で国語教師のロランスが、恋人にこれまでの自分は偽りだった、女になりたいとうちあける・・・。強く切ないラブストーリーです。ナタリー・バイがロランスの母親役で出演しています。ロランスと恋人のフレッドを演じる俳優もぴったりで素晴らしい演技をしています。
現在開催中の今年のカンヌ国際映画祭にもドラン監督の第4作目「Tom a la ferme」が出品されています。この作品の原作者はケベックの有名な作家ミシェルマーク・ブシャールです。
東京での公開は以下の通りです。順次全国公開が予定されています。
日程:2013年9月7日より、約1ケ月
場所:新宿シネマカリテ 電話:03-3352‐5645
お問い合わせ:http://shinjuku.musashino-k.jp/
Uplink(予告編):http://www.uplink.co.jp/laurence/
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AJEQ研究会報告(7月6日)シャロン代表と小松会員の発表

AJEQ研究会報告(7月6日)シャロン代表と小松会員の発表:(7/13)

日時:2013年7月6日(土)14:00~16:15
会場:立教大学 池袋キャンパス 本館(1号館)2階 1201教室
以下は小松祐子理事による研究会報告

第1部 14:00~15:00 dialogue informel avec M. Claude-Yves Charron autour du theme “Quarante ans de relations Quebec-Japon : Quelques enjeux, contraintes et perspectives de developpement”

 シャロン・ケベック州政府在日事務所代表の任期満了にともなう帰国を前に、AJEQ会員との意見交換会が開かれた。州政府在日事務所開設40周年という節目を迎え、日ケ関係の課題や今後の展望を考えることを目的とした会となった。小畑AJEQ顧問が対話者を務めた。
 シャロン代表からはまずケベックのイメージとして思いつくものを3つ挙げてほしいという提案があり、参加者全員が3つずつを挙げることから会がはじまった。日本からケベックへの関心は文化的側面や人間関係に由来するものが強いことが確認された。一方、シャロン代表によるケベック側からの日本のイメージとしては、1)品質へのこだわり、2)宮崎駿監督をはじめとするアニメ作品、3)日本人の忍耐強さが挙げられた。実際、現代のケベックの若者は日本のアニメ文化などに関心を寄せ、日本語学習者が増えている。日本人の忍耐強さについては、3.11以降にメディアで創られたイメージが大きい。日ケは互いに尊敬の念をもちつつ、将来に開かれた関係が築かれていることが確認された。
 任期中にはシルク・ド・ソレイユの日本撤退という残念な出来事があった一方、大規模なフレデリック・バック展が開催され、87歳のバック氏が来日したという嬉しい出来事もあり、両者には文化産業とアーティストの仕事との対比を感じさせられたとのことである。
 AJEQの将来についても、いくつかの貴重な助言をくださった。まず、日ケの大学間協定は30件を超えていることから、協定校の研究者へAJEQ参加をよびかけてはいかがかという提案があった。また日ケの共同研究(共同論文執筆)が少ない現状があるので、今後の発展が望まれる、それにより国際組織(AIEQ)などの資金を得やすくなるのではないか、とのことであった。
 若き日に黒澤監督の『羅生門』をご覧になって以来、その世界観に打たれ日本通となられたシャロン氏は、今後も末永く日本との良好な関係を続けたいとのことである。
 
第2部 15:15~16:15 
報告タイトル:「ベルギーの言語状況と言語教育政策、およびケベックとの比較のためのいくつかのポイントについて」 
報告者:小松祐子会員(筑波大学) 
コメンテーター:矢頭典枝会員(神田外語大学)

 今年度のAJEQ全国大会(10月12日於関西学院大学)でベルギー研究会共催のワークショップが開催されることから、その準備としてベルギーの言語状況を確認し、ケベックと比較するための基本的事項を整理することを目指した研究会となった。
 まず、オランダ語系フランデレンとフランス語系ワロンとのあいだの言語的対立が続くベルギーの状況を歴史的に概観した後、両者の言語習得状況、言語教育政策について各種資料をもとに紹介があった。1830年の建国以来、多数派であるにもかかわらず言語的抑圧状態にあったオランダ語系住民は、19世紀後半以降ナショナリズム運動を通じて次第に言語権を獲得し、さまざまな言語法により地域別一言語主義が整備されてきた。1993年には憲法改正によりついに連邦制国家へと移行した。しかし現在もオランダ語系住民とフランス語系住民とのあいだには、互いの言語の習得率に大きな違いが見られ、オランダ語系住民の不満の元となっている。フランス語系住民はオランダ語をほとんど学ばず、学習目標はむしろ英語に向かっている。他方、オランダ語系住民においても近年英語重視の傾向が強まってはいるものの、フランス語習得率は高い。この違いは歴史的な両言語の力関係の反映であり、現行の教育制度の不備も指摘される。
ベルギーとケベックを社会言語学的観点から比較する場合には、ベルギー連邦内のフランデレンとカナダ連邦内のケベックの相違が検討されることとなる。両者には過去の言語的抑圧状態、言語文化的ナショナリズムの高まり、二言語主義から地域別一言語主義への移行などに共通点が見出せるが、母語の国際的地位、地域言語変種(方言)に対する態度、他言語に対する態度などに違いがある。
 コメンテーターの矢頭会員からは、複数の公用語が設定される国における言語計画の類型として、「領土性の原理」(国内に二つのユニリンガル地区設定→それぞれの言語で行政サービス)をとるベルギー、「個人の原理」(国内どこでも両公用語で行政サービス)による南アフリカ、それらの折衷型(基本的には「領土性の原理」、各ユニリンガル地区内の公用語少数派が集中する地区において「個人の原理」)であるカナダとの違いが示された。

研究会の写真:以下の資料集ブログを参照ください。
http://ajeq.blog.so-net.ne.jp/2013-07-13
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国際フランコフォニー学会(CIÉF) 世界大会参加報告:小倉会長

国際フランコフォニー学会(CIÉF) 世界大会参加報告:小倉会長(7/10)

2013年6月9日から16日まで、インド洋に浮かぶ島国モーリシャス共和国のグラン・ベで国際フランコフォニー学会(CIÉF)第27回世界大会が開かれた。AJEQ会員からは、小畑精和、鳥羽美鈴、廣松勲、小倉和子の4名が参加した。例年の大会よりは小規模だったとはいえ、40カ国から200名以上の研究者たちが集まり、7日間にわたって50以上のセッションが開催された。
モーリシャス島といえば、18世紀、この島が「フランス島」と呼ばれていた時代にベルナルダン・ド・サンピエールによって書かれた『ポールとヴィルジニー』を思い起こす人も少なくないだろう。また19世紀には、20歳のボードレールがインド行きを試みるが、船が途中で嵐に遭ったため、すでにイギリス領となっていたこの島に立ち寄ったあとフランスに引き返してしまった、というエピソードも思い出される。さらに、モーリシャスはなんといっても、ノーベル賞作家ル・クレジオのゆかりの地である(彼は今もフランスとモーリシャスの二重国籍を有している)。島は1968年に独立国となるが、イギリス領だった時代もイギリス人はあまり住みつかなかったらしく、今でも公用語の英語より、クレオール語やフランス語のほうが流暢な住民が多い。
27回目にして初めて南半球で開催された今回の大会のメインテーマは、 « Karay de l'inter/transculturel : heurts et bonheurs »。Karayとはモーリシャス・クレオール語で「鋳物の鍋」を意味し、「るつぼ」の比喩として用いられるそうだ。移民文学、フランス語圏各地域の文学・文化、女性作家、映画、紀行文学、言語学、フランス語教育など、この学会の定番メニューに加えて、今回は土地柄ル・クレジオやインターカルチュラリズムに関するセッションが散見され、モーリシャス、マダガスカル、レユニオンなどインド洋の作家や芸術家たちを交えたラウンド・テーブルなども多かった。
南半球は冬とはいえ、滞在期間中は初夏のようなさわやかさだった。サトウキビ畑が広がる島は、東京都くらいの面積しかないが、歴史的経緯もあってじつに多様な人種の人々が多様な言語と宗教・文化を維持しながら穏やかに暮らしているという印象を受けた。古くから交易の中継地だった島では、今回のメインテーマにもあるように、人々は日々インター/トランスカルチュラリズムを実践して暮らしている。それはときに衝突(heurts)も引き起こすが、幸福(bonheurs)をもたらすものでもあることを経験的に知っているようだった。
当初参加予定だった長谷川秀樹はやむを得ぬ事情により不参加となったが、その他4名のAJEQ会員が参加したセッションと発表タイトルは以下の通り。ケベック在住の研究者や韓国ケベック学会との共催セッションも多く、学術交流を深めることができた。詳細は学会誌5号の「海外学会報告」をごらんいただきたい。

6月9日 « Enseigner la Francophonie : innovations, technologie, stratégies I»
--Misuzu TOBA, Université Kwansei-Gakuin, « Le français dans la diversité : réfléchir sur la francophonie »
6月12日 « L’Insularité dans la littérature »
--Yoshikazu OBATA, Université Meiji, « Imagination insulaire de la littérature québécoise »
6月14日 « Théorie interculturelles et transculturelles »
--Isao HIROMATSU, Société japonaise pour la promotion de la science, « Émile Ollivier : transmission de la mémoire et mémoire de la transmission »
同 « Mémoire culturelle et approches comparatives »
--Kazuko OGURA, Université Rikkyo « Dérive et mémoire chez Dany Laferrière et Matsuo Bashô »
大会プログラムはこちら。
http://cief.org/congres/2013/programmeprovisoire.pdf
(小畑精和・鳥羽美鈴・廣松勲・小倉和子)

AJEQ研究会報告(5月11日)大石会員と立花会員の発表

AJEQ研究会報告(5月11日)大石会員と立花会員の発表:(5/12)

日時:2013年5月11日(土)17:00~18:30
会場:立教大学 池袋キャンパス 本館(1号館)2階 1201教室
発表について小松祐子理事による報告(以下はその抜粋)
1)大石太郎会員(関西学院大学)
「地理学からみたカナダの公用語マイノリティ―ケベック州外のフランコフォンを中心に―」
 カナダの公用語マイノリティについて、地理学の視点から紹介があった。まず、言語を研究対象とする地理学について、大西会員の専門が「言語集団を人口集団ととらえ、地域現象としその動態を研究する」地言語学であることが説明された。カナダにはフランス語母語者が約22%存在し、ケベック州に集中するものの、他州各地に居住することが、写真入りスライドを用い、具体例とともに紹介された。(中略)公用語マイノリティの言語状況には、公用語化、教育の充実等の制度的支援だけでなく、都市地域と非都市地域の格差、立地条件、産業構造の違いなどを考慮に入れて考察する必要があることが述べられた。
2)立花英裕会員(早稲田大学)
「ケベック文化の形成と知識人- ジェラール・ブシャールが見た文化的亀裂-」
ジェラール・ブシャールGerard Bouchardの著書『ケベックの生成と「新世界」』に見られるケベックの知識人のあり方に関する分析が紹介された。ケベックはその歴史的地政学的特色として、政治、宗教、経済、文化の仏・英・米への依存形態を持ち、複雑な選択を迫られてきた。以下の歴史区分により、各時期の知識人の状況が確認される(詳細説明略)。
(1) 1608-1763年(ケベック入植地建設からパリ条約まで)
(2) 1763-1840年(ケベック植民地成立から愛国者党の反乱まで)
(3) 1840-1940年(連合カナダ植民地成立からデュプレシ政権失脚まで)
(4) 1940-2000年(第二次世界大戦による国家資源動員法制定から、静かな革命、1995年州民投票まで)
 このようなケベック社会の未来のあり方として、ブシャールは「文化私生児論」を唱える。自らを「第三世界」として認識し、私生児としてのパラダイムを追及することにより、異種混交の文化を実現していく、という未来像であり、カリブ海地域のクレオール文化との共通性が指摘された。

報告全文と写真2枚は以下を参照:
http://ajeq.blog.so-net.ne.jp/2013-05-12

会員の活動報告とお薦め情報

会員の活動報告とお薦め情報(4/5、最終改訂 5/21)

小畑精和(明治大学教授):
 上智大学のアメリカ・カナダ研究所による5月27日、28日のカナダセミナーの講演会は魅力的で、AJEQも後援していますので、ぜひご興味のある方はご参加ください。
 上智大学 カナダセミナー
■ 今日のケベックにはいかなる歴史が必要か
 講師:ジョスラン・レトゥルノー教授 カナダ・ラヴァル大学 歴史学教授/プリンストン高等研究院所員
日時:2013年5月27日(月)15:15-16:45
場所:上智大学10号館 B109 教室
使用言語:フランス語(日本語の通訳と解説付)申し込み不要。
■ 混淆とメティス ―アイデンティティの形成過程―
 講師: ドゥニ・ガニョン氏 カナダ・マニトバ大学 人類学科教授
日時:2013年5月28日(火)17:00-18:30
場所:上智大学9号館 359 教室
使用言語:フランス語(日本語の通訳と解説付)申し込み不要。
【主催】 上智大学外国語学部フランス語学科、上智大学アメリカ・カナダ研究所
【後援】 日本ケベック学会
詳細:http://www.info.sophia.ac.jp/amecana/toppagej.htm
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小松祐子(筑波大学):
お薦め情報があります。以下は講演会の日時、タイトル、講師、場所の情報だけですが、より詳細な情報はそれぞれのイベントのウェブサイトをご覧ください。
1)5月27日(月)17:00~19:00 
神戸大学大学院国際文化学研究科・異文化研究交流センター(国際部)第1回講演会
「北方フランス語圏文学の特徴と共通性Les littératures francophones septentrionales: constantes et convergences」
講師:ジャン=マリー・クランケンベルグ氏(リエージュ大学名誉教授)
場所:神戸大学 国際文化学研究科・E棟4階401:大会議室
http://web2.cla.kobe-u.ac.jp/group/IReC/20130527.html
2)5月29日(水)11 :05~12 :35
南山大学ヨーロッパ研究センター主催講演会
「北のフランコフォニー文学:特徴と傾向Les littératures francophones septentrionales: constantes et convergences」
講師:ジャン=マリー・クランケンベルグ氏(リエージュ大学名誉教授)
場所:南山大学 K棟 2階K25教室
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/EUROPE/workshop/index.html#euro2013
3)5月30日(木)18 :30-20 :30
日仏会館講演会(同時通訳あり)(入場無料、要予約)日仏会館ホールにて
« La francophonie : pour qui ? pour quoi ? フランコフォニーの歴史と課題:誰のため、何のためのフランコフォニーか?»
講師:Jean-Marie Klinkenberg氏(ベルギー王立学士院、リエージュ大学、ベルギーフランス語・ 言語政策評議会会長)
http://www.mfj.gr.jp/agenda/2013/05/30/index_ja.php
4)5月31日(金)
日本フランス語教育学会春季大会(非会員は参加費2000円)国際基督教大学にて
15 :00-16 :00 : Jean-Marie Klinkenberg氏講演(通訳なし)
« Des études françaises aux études francophones : un virage délicat à négocier »
16:10-18 :00 : ターブルロンドtable ronde(日仏語)
« 多言語共生と言語教育:ベルギー、スイス、ケベックComment les langues peuvent-elles vivre ensemble ? Une approche comparatiste de la Belgique, de la Suisse et du Québec »
司会:三浦信孝 / パネリスト : 小松祐子, David COURRON, 時田朋子 / コメンテーター:Jean-Marie Klinkenberg
http://www.sjdf.org/congres/2013_haru_programme.pdf
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ナタリー・ワテーヌ(シェルブルック大学)
Nathalie Watteyne (Université de Sherbrooke):
L’édition critique des œuvres complètes d’Anne Hébert sera publiée par Les Presses de l’Université de Montréal, dans la prestigieuse collection Bibliothèque du Nouveau Monde.
Le premier tome, en librairie depuis février 2013, est consacré à la poésie. On y trouvera tous les poèmes d’Anne Hébert, dont plusieurs inédits, de même que le Dialogue sur la traduction à propos du Tombeau des rois.
Cette édition critique, au tirage limité, est le fruit du travail d’une équipe de spécialistes sous la direction de Nathalie Watteyne, professeure de littérature à l’Université de Sherbrooke. Elle est rendue possible grâce à la collaboration des Éditions du Seuil, des Éditions du Boréal et des Éditions Hurtubise, ainsi que de nombreux acteurs du monde de la culture et de la recherche, dont l’Université de Sherbrooke. Tous les romans, le théâtre et les nouvelles feront l’objet des quatre tomes suivants, à paraître en 2013 et 2014. De plus, les variantes et réécritures sont disponibles gratuitement, au format PDF, sur le site web des Presses de l’Université de Montréal.
Reliure caisse, 734 pages, 80 $, 72 €
http://www.pum.umontreal.ca/catalogue/uvres-completes-danne-hebert_-tome-1_-poesie
Photo: http://www.ajeqsite.org/livreAnneHebert.jpg
(和訳)
アンヌ・エベール全集批評版がモンレアル大学出版の権威ある新世界図書叢書より刊行される。2013年2月に発売された第1巻は詩作品に当てられ、未発表作品やle Dialogue sur la traduction à propos du Tombeau des roisを含むアンヌ・エベールの全詩作品を収める。部数限定で発売される本全集は、シェルブルック大学Nathalie Watteyne教授が率いる専門家チームによる仕事の成果であり、Seuil社、Boréal社、Hurtubise社などの出版社およびシェルブルック大学をはじめとする世界中の文化研究機関の協力により完成したものである。2013年~2014年に出版される残り4巻では長編小説、演劇、短編小説のすべてが扱われることとなる。さらにモンレアル大学出版のウェブサイトでは、ヴァリアント等がPDFファイルで無料公開される予定である。
ケース入り装丁版、734ページ、80ドル、72ユーロ
http://www.pum.umontreal.ca/catalogue/uvres-completes-danne-hebert_-tome-1_-poesie
写真:http://www.ajeqsite.org/livreAnneHebert.jpg
(和訳:小松祐子)
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小倉和子(立教大学):
 青山劇場プロデューサーの小野晋司氏から、来る5月半ばから6月半ばにかけてモンレアル、プサン(韓国)、東京の3都市で開催されるコンテンポラリーダンスのプロジェクト「DANCE-X13」の案内が届きました。
 このダンスプロジェクトは、タンジャント(カナダ)、LIGアートホール(韓国)、青山円形劇場(日本)が共同キュレーションし、3カ国の次代を担う振付家が、2年に1度、3つの劇場をツアーするもので、2008年に始動して今回3回目を迎えます。
 日本からは岩渕貞太と関かおりが参加し、2012 年横浜ダンスコレクションEX2012で「若手振付家のための在日フランス大使館賞」を受賞後、フランスとオーストリアでの上演を経てさらに深化した『Hetero』を上演します。
 詳細は以下のウェブページをご覧ください。
http://www.aoyama.org/topics/2013/dancex13.html
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小畑精和(明治大学教授):
 拙著『カナダ文化万華鏡---「赤毛のアン」からシルク・ドゥ・ソレイユへ』が明治大学出版会から刊行されました(明治大学リバティーブックス、2013年3月、3,465円)。
 カナダを通して、文化を読む楽しみを味わっていただくのが出版のねらいです。多文化主義も、他者を理解しようとする好奇心がなければ、格差を放置する道具に堕してしまいます。カナダの想像力を、リアリズムとキッチュをキーワードに考察してみました。
 以下は、「明治大学出版会2012年度発刊のご案内」よりの引用です。
 「『赤毛のアン』から『タイタニック』まで、J・ミッチェルからシルク・ドゥ・ソレイユまで、多文化主義を掲げるカナダ文化を初めて包括的に捉えた注目の書。想像力豊かなカナダ文化の精神的特色は、「サバイバル」にあった!」
 詳細は、以下のAJEQ資料集ブログを参照:
http://ajeq.blog.so-net.ne.jp/2013-04-05
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伊達聖伸(上智大学):
 やや旧聞に属しますが、Les Cahiers Fernand Dumont の第2号として出されたL’éducation en péril. Pour mieux penser « le printemps érable » (Fides, 2013) に、論文 « La crise de l’école au Japon : problématiques structurelles et statut du religieux » を寄稿しました。
 アラブの春にちなんで、エラーブル(メープル)の春と呼ばれる学生を中心とする運動が去年(2012年)ケベックで起こったことは記憶に新しいところです。編者の言葉によれば、この特集号の企画の時点では、まだそのような兆候は見られなかったとのことですが、教育の危機は世界的現象です。拙論は、ケベックの倫理・宗教文化教育を意識しながら、「宗教的なもの」の行方や宗教教育の可否の観点から、近代日本の教育の特徴を押さえ、近年の新自由主義が教育にもたらす影響について論じたものです。
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AJEQ研究会報告(3月9日)廣松会員と柴野会員の発表

AJEQ研究会報告(3月9日)廣松会員と柴野会員の発表:(3/15)

日時:2013年3月9日(土)17:00~18:30
会場:立教大学 池袋キャンパス 本館(1号館)2階 1201教室
発表
1)(17:00-17:30)
DVD解説「Dany Laferrière作 Comment conquérir l'Amérique en une nuit.」
廣松勲会員((独)日本学術振興会特別研究員PD、慶應義塾大学総合政策学部訪問研究員)
2)(17:30-18:30)
研究発表「ケベックのオートマティスト―『全面拒否(Refus Global)』とその背景―」
柴野宣子会員(早稲田大学文化構想学部4年)

研究会報告:小松祐子理事による報告(以下はその要旨)

 前半には、ラフェリエール監督・演出・脚本の映画作品『一夜にしていかにアメリカ大陸を征服するか』を廣松会員の解説付きで約20分間観賞した。ラフェリエール出世作である小説『ニグロと疲れないでセックスする方法』(立花副会長による邦訳が最近出版された)と通じるテーマを扱っているが、本作品ではモントリオールにおける移民・亡命者たちの文化的な同化・異化を描き出すことにより焦点が当てられている。
 後半では、柴野会員が最近早稲田大学に提出した卒業論文研究をもとにした発表があった。1940年代に活躍したケベックの前衛芸術家集団オートマティストは、1948年に『全面拒否』を発表した。保守的なケベック美術界の在り方を告発し、より自由な芸術表現を求めたこのマニフェストは、当時のケベック社会そのものを批判するものとして、メディアによる強い批判にさらされた。本発表では、『全面拒否』発表にいたった経緯、マニフェストの内容、今日のケベックでの評価を紹介することにより、彼らの行動が「静かな革命」に先行するものとしての意義を持つことを示した。

報告全文と写真2枚は以下を参照:
http://ajeq.blog.so-net.ne.jp/2013-03-15
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プロフィール

AJEQ

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